タテハチョウ科(Family Nymphalidae Rafinesque, 1815)の分類については以前から色々な意見があり、下に紹介する「亜科」のなかでも、テングチョウ亜科、ホソチョウ族、ドクチョウ亜科、ジャノメチョウ亜科、ワモンチョウ族、モルフォチョウ族、フクロウチョウ族、マダラチョウ亜科、トンボマダラ族をそれぞれ独立した科として扱うことがありました。
現在はDNAの研究も普及し、大分分類がまとまってきた感じがします。まだまだ研究が進むに連れて分類が変わっていくと思われます。ここのホームページではタテハチョウ科の分類に取り組んでいるNymphalidae Classificationのホームページをベースに分類を纏めました。このホームページでも書かれていますが、この分類はまだ発展段階にあるもので、今後また変更になっていく可能性がありますので、ご注意ください。
タテハチョウの仲間は世界におよそ7,200種類いると推定されています。南極以外すべての場所に分布しています。
▲ゴマダラチョウの脚。前脚が萎縮(いしゅく)している。
タテハチョウ科の大きな特徴は前脚が退化して歩行に適さないことですが、シジミタテハ科のオスも同様に前脚が退化していることから、それだけではなく、触角の先に3つの嶺があることがあげられます。現在タテハチョウ科には以下の亜科が属します。
■テングチョウ亜科(Subfamily Libytheinae)
■マダラチョウ亜科(Subfamily Danainae)
■フタオチョウ亜科(Subfamily Charaxinae)
■ジャノメチョウ亜科(Subfamily Satyrinae)
■クビワチョウ亜科(Subfamily Calinaginae)
■ドクチョウ亜科(Subfamily Heliconiinae)
■イチモンジチョウ亜科(Subfamily Limenitidinae)
■イシガケチョウ亜科(Subfamily Cyrestinae)
■カバタテハ亜科(Subfamily Biblinae)
■コムラサキ亜科(Subfamily Apaturinae)
■タテハチョウ亜科(Subfamily Nymphalinae)