1.ある特定の地域に生息する蝶を集める。
例えば、九州に生息している蝶全種とか、住んでいる町に生息している蝶全種など、様々な目標が立てられます。一部では、採集禁止の蝶などがいて、目標が達成できないこともあります。日本に生息している蝶となると、約230種類集めることになります。逆に、世界中の蝶を集めるとなると、約2万種類いますので、一生かかっても採りきることが出来るかどうか分かりません。
2.ある特定のグループの蝶を集める。
日本の収集家で多いのが、ギフチョウ一種類を集めたり、ミドリシジミ類25種類を集めたりする方法です。それぞれの集め方には特徴があります。ギフチョウについては一頭一頭が羽の模様が少し違う、個体変異を楽しむ・研究する集め方で、ミドリシジミ類については、個体変異はあまり目立たないものの、その仲間を集めて楽しむ・研究する集め方です。→個体変異
3.思い出として集める。
左にある標本箱は、私が妻とアメリカオレゴン州とカリフォルニア州で一緒に採集したものです。この様に、採集に行ったときのアルバムのように、並べておいても後から見て楽しいものです。
4.飾りとして集める。
右にある標本箱は、南米のベニスカシジャノメの標本と、その生態について簡単に説明したカードが入っています。この様な飾りとして集めるときは、あまり同じ蝶を大量に使わないようにする事も考えて。
採集以外の収集方法
上記のように目標を立てて収集を始めても、なかなか採集することが出来ない種類があります。この様な種類は同じように蝶を集めている友人などと交換したり、同好会などに入会して、会員と情報や標本を交換すると意外と簡単に集めることが出来ます。(もちろん、自分で全種類採るというのも目標の一つとなりますが・・・)。
また、外国の蝶などを集める場合は、海外の同好会などに入会して、会員と交換する方法もありますが、そのほかに海外の標本商のホームページから購入したり、逆に日本の蝶と外国の蝶を交換するよう交渉してみたりすることが出来ます。海外の標本商から送られてくる標本に、ワシントン条約指定種(CITES)が入っている場合は、しかるべく手続きをとる必要がありますので、注意してください。→ワシントン条約について
このホームページでは、交換や売買を含む情報交換の場として、掲示板を設置しています。捜し物や余っている標本などありましたら、是非利用してみてください。→ぷてろん掲示板へ
日本では、定期的にインセクトフェアーなどが行われており、この様な展示販売会に出るのも効率の良い収集方法といえます。