ルリオビタテハ族(Preponini)のページ
■南米を代表するルリオビタテハ族の蝶は、アフリカのフタオチョウなどと同じ仲間に入ります。頑丈な体に非常に速い速度で飛び、蝶の中でも飛翔力はトップクラスに入ります。美しい羽の形に美しい模様は世界でも最も美しい蝶にあげられ、愛好家も世界に数多くいます。
ルリオビタテハ族の特徴の一つとしては、後翅腹部側にオスだけに見られる黄色または黒色の発香毛束があります。これは香鱗の様なもので、交尾の際に利用されると思われていますが、まだ観察例は報告されていません。
ルリオビタテハ族には以下の属が含まれます。
ミイロタテハ属(Agrias)とルリオビタテハ属(Prepona)は非常に近い仲間とされており、そのすべてをルリオビタテハ属に纏めるべきという意見もあります。その一つの根拠として、これらの種を掛け合わせると、雑種が誕生するというものです。ミイロタテハは学名アグリアスで呼ばれファンが多く、これを今後プレポナと呼ぶとなると、抵抗する人が大勢いると思われます。
▲Agrias claudina lugensとPrepona laertesの雑種(表・裏)
▲Agrias beataとPrepona laertesの雑種(表・裏)
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