■マルバネシロチョウ属(Pseudopontia)
マルバネシロチョウは、前翅と後翅が逆になったような、大変変わった半透明の翅を持っています。また、翅の形だけでなく、翅脈(しみゃく)も蝶の中で最も変わった脈相(みゃくそう)を持っています。下の標本の翅脈をトレースすると、下のようになります。マルバネシロチョウの仲間はマルバネシロチョウ一種だけで、亜種はparadoxaとaustralisという二種が現在のところ確認されています。
飛び方は大変弱々しく、クロテンシロチョウの飛び方に似ているといいます。
▲マルバネシロチョウの翅脈
【マルバネシロチョウ】Pseudopontia paradoxa Plötz, 1870 ♂(表・裏)
ウガンダ 前翅長 26mm
熱帯アフリカのみ