あまり紹介されないサメハダクワガタ。これらのクワガタも、よく見てみると意外とおもしろい。今回は最近発見された種や、例の図鑑に載っていない種類を含めご紹介しましょう。
ちなみにサメハダクワガタに見られる模様は写真にあるように、細かい毛で出来ている(写真はP. magnificus)。よって、古い個体はこれがすれて無くなり、別種のように見えるものがある。標本を購入するときは、注意しましょう。今回撮影した個体の中にも、古い個体がいて、図鑑と比べると別種に見えるものがあります。
私の飼育記録では、11月に採集したものが8月まで生存していた記録がある。おそらく暑さでやられたものなので、越冬する可能性は高い。せっかくのサメハダが繁殖しなかったのは、ずぼらな飼い主の責任だといわれている・・・。
ところで、サメハダクワガタ属はPycnosiphorusという一つの属にまとめられているが、大顎の形態などから2属に分けられる可能性がある。どうですか、誰か再分類を試みては。
写真は注釈がない限り左がオスで、右がメス。一部見苦しい画像がありますが、ご勘弁を・・・
<サメハダクワガタ・グループ>・・・って勝手にグループ化してしまいました。
そり上がった大顎がナイス!
Pycnosphorus mandibularis
15mm / 13mm
サメハダクワガタの基準種。
Pycnosphorus varasi
Canete, Arauco, CHILE
14mm / 13mm
Pycnosphorus philippi
Nuble, Recinto, CHILE
December 1998
14.5mm
新鮮な個体は、縁にオレンジ色の筋がある。