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大陸移動説について

■ここでは、蝶の分布から予想される大陸移動について紹介します。



▲アルフレッド・ウェグナー(Alfred Wegner)
竹内・上田 1964より

ドイツ人の気象学者、アルフレッド・ウェグナー(Alfred Wegner 1880-1930)は、世界地図を広げたとき、南米大陸の東海岸線とアフリカ大陸西海岸線の形が大変似ていることに気がつきました。「なぜこんなにも似ているんだろう?」彼が考えついた答えは、もともとはこの二つの大陸が一つであったのではないかというものでした。南米大陸とアフリカ大陸が一つであったと考えると、色々と今まで説明が出来なかったことが簡単に説明できることを発見した彼は、地質学や古生物学の文献を猛勉強したあげく、1912年に「大陸と大洋の起源について」を刊行しました。


▲ウェグナーの大陸移動説の発想のきっかけとなった南米大陸とアフリカ大陸

大陸移動説の論争

大陸移動説は、今となっては反論する人もいなくなりましたが、当時は大陸が移動するなど非常識扱いされ、何度となく論争されてきました。残念ながらウェグナーは、大陸移動説がまだ立証されていない1930年に、南極大陸横断を目指し、そのまま帰らぬ人となってしまいました。

今となってはGPSなどの観測による大陸の移動が確認できますが、当時はどの様な立証を試みたのでしょう。

大西洋を隔て、西ヨーロッパと北アメリカ東部にかたつむり(ガーデンスネイル)やみみずなど、海を渡ることの出来ない生物が離れた大陸に分布していること。

白亜紀以前の二つの大陸の地質構造が酷似していること。

インドやアフリカの地層から氷河の痕跡が見つかっており、また、北半球には熱帯地区の生物の化石が見つかること。

各大陸や地層の磁気の方向が微妙にずれていること。

各説には色々と反対する意見も現れました。例えば、かたつむりの分布の謎はかつて大西洋に架け橋のようにあったアトランティス大陸があったことにより解決される、などです。

現在の大陸移動説

現在大陸移動説は「プレートテクトニクス」という地球のしくみによって説明が出来ます。地球は変形のしない表面の板(プレート)が年間数センチから10センチ程度の速度で動いており、その板に乗った大陸地殻が一緒に動くというわけです。プレートテクトニクスを更に理解するには、三つの境界があることを理解しなければなりません。それは、

  • 収束境界(しゅうそくきょうかい):2つのプレートが互いに近づく場所。
  • 発散境界(はっさんきょうかい):2つのプレートが離れていく場所。
  • トランスフォーム境界(Transform きょうかい):2つのプレートがすれ違う場所。

これらはそれぞれ下の図のように分布しています。


▲境界線と、近くが動いている方向(赤色が収束境界、青色が発散境界)

下の図は、ロン・ブレーキーという人が様々な資料を纏めて作られた、2億8千年前から現在に至る大陸が移動する様子を描いたものです。1枚1枚の絵をつなぎ合わせて、アニメーション化しています。

大陸移動
▲約2億8千年前から現在までの大陸の動き(Ron Blakey, NAU Geologyよりアニメーション化)

蝶の分布から考える大陸移動説

大陸が移動していることが確認された今、蝶の種類の分布を地図に広げて見てみると、あるグループの蝶がいつ頃どこで発生したかを予想することが出来ます。

次のページで大陸移動を元にジャコウアゲハの誕生とその発展について考えてみましょう。

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